日本ワイン検定3級に独学で合格するには?公式テキスト・Instagram問題・CBT対策の進め方

🍷はじめに

筆者は、日本ワイン検定3級・2級を経て、最終的に日本ワイン検定1級に合格しました。(2026年6月「J.W.E.C. 日本ワインマスター」認定申請中)

この記事では、これから日本ワイン検定3級を受ける方向けに、筆者が実際に「独学」で受験した経験をもとに、3級合格までの進め方を整理します。

まず前提として、日本ワイン検定3級は、日本ワイン検定の入口にあたる級です。

入門級という位置づけではありますが、まったく準備せずに受けると、普通に落ちる可能性があります。筆者自身も、最初は「3級なら何とかなるのでは」と思っていましたが、実際には一度不合格になりました。

日本ワインは、産地、品種、歴史、栽培、醸造など、覚える範囲が意外と広いです。

ただし、3級は筆記試験のみです。テイスティング試験はありません。

そのため、3級合格だけを目的にするなら、ワインを買いそろえるよりも、公式テキストを読み、公式Instagramの問題を解き、CBT形式の選択問題に慣れることを優先した方がよいと思います。

この記事では、日本ワイン検定3級に独学で合格するために、まず何をすべきかを整理します。

なお、最後におまけとして、2級まで見据える方に向けて、スクール受講という選択肢についても少し触れます。

結論:3級は独学で十分狙える

日本ワイン検定3級は、独学でも十分合格を狙える試験だと思います。

個人的には、次の順番で進めるのがよいと思います。

日本ワイン検定3級は、CBT方式のマーク試験で全50問、各問題は4つの選択肢から1つ選択する方式、試験時間60分、合格基準は正答率70%以上です。テイスティング試験は2級・1級で実施されるもので、3級にはありません。

そのため、3級合格だけを目的にするなら、ワインを買ってテイスティング練習をすることは必須ではありません。

まずやるべきことは、公式テキストを読み、公式Instagramの問題を解き、CBT形式の選択問題に慣れることです。

個人的には、次の順番で進めるのがよいと思います。

1. 日本ワイン検定公式テキストを購入する
2. 公式Instagramの3級問題を全部解く
3. 間違えた問題を公式テキストで確認する
4. 余力があれば2級の公式Instagram問題も見る
5. CBTクイズアプリなどで反復練習する

📘まず公式テキストを購入する

最初に用意したいのは、日本ワイン検定の公式テキストです。

公式テキストは『日本ワイン検定公式テキスト』で、税込3,300円です。

日本ワイン検定3級では、日本ワインのブドウ栽培、醸造、産地、歴史などについての基本的知識が問われます。

ネット検索だけで断片的に覚えるよりも、公式テキストを軸にした方が安全です。この教科書の完成度は高く、日本のワインの知識を得る目的の場合は、非常に読んでいてためになりますので、まず通読することをお勧めします。

ただし、時期によっては紙の教科書が品薄になっていることがあります。

紙の本が見つからない場合は、Amazon Kindleなどの電子版を利用するのも現実的です。

個人的には、まず公式テキストを用意し、そのうえで問題演習をしながら、間違えたところをテキストに戻って確認する進め方がよいと思います。


📱公式Instagramの3級問題を全部やる

次に取り組みたいのが、公式Instagramの問題です。

日本ワイン検定の公式Instagramでは、3級・2級・1級向けのクイズ形式の問題が公開されています。2026年6月時点では各級150問以上公開されている、非常に強力なコンテンツとなっています。

3級を受ける方は、まず3級向けの問題を一通り解くのがおすすめです。

理由は、公式がどのような知識を、どのような言い回しで問うのかを確認できるからです。単に教科書を読むだけだと、「分かったつもり」になりがちです。

しかし、選択肢形式で問われると、似た産地名、似た品種名、混同しやすい数字などで迷うことがあります。

公式Instagram問題は、3級対策の最初の実戦練習としてかなり有用だと思います。
公式Instagram問題の使い方については、以下の記事で詳しく整理しています。


🧭余力があれば2級問題も見る

3級受験者であっても、余力があれば、2級の公式Instagram問題も確認しておくとよいと思います。

理由は、3級と2級の範囲が完全に別物ではないからです。2級は3級よりも少し専門的な内容が含まれますが、基礎となる産地、品種、歴史、栽培、醸造の知識は重なります。筆者は、正直なところ、3級の試験問題と、2級の試験問題は何が違うのか分かりませんでした。

そのため、2級問題に触れておくと、3級本番で似たテーマが出たときに対応しやすくなります

優先順位としては、まず3級問題を全部解き、そのうえで余力があれば2級問題を見るくらいでよいと思います。日本ワイン検定3級のCBT試験は、70%が合格ラインとなっています。あまり勉強しすぎて嫌になっても本末転倒かと思いますので、完璧は目指さずに、加減するといいかと思います。

優先度やること
最優先公式テキストを読む
最優先公式Instagramの3級問題を全部解く
次点間違えた問題を公式テキストで確認する
余力があれば公式Instagramの2級問題も確認する
さらに余力があればCBTクイズアプリなどで反復する

💻反復練習にはCBTクイズアプリも使える

公式テキストと公式Instagram問題で一通り学習したら、あとは反復練習です。

日本ワイン検定は、読んで理解しただけではなく、選択肢の中から正答を選べる状態にする必要があります。

特に、産地名、品種名、歴史、制度、数字は、何度も見直さないと記憶に残りにくいです。

筆者が作成したCBTクイズ学習アプリについては、以下の記事で紹介しています。

公式教材ではありませんが、知識の定着やスキマ時間の復習には使いやすいと思います。


🍾3級だけなら、ワインを買いそろえる必要は薄い

3級は筆記試験のみです。テイスティング試験はありません。

そのため、3級合格だけを考えるなら、ワインを買いそろえる必要は薄いと思います。

もちろん、日本ワインを実際に飲むことで、品種や産地への関心は高まります。勉強も楽しくなります。

ただ、合格だけを目的にするなら、ワインを買うよりも、知識問題を確実に取れるようにした方が効果的です。

筆者自身、後から振り返ると、3級対策として最も重要だったのは、公式テキストを読むことと、公式Instagramの問題で出題の雰囲気に慣れることだったと思います。

テイスティングを本格的に考えるのは、2級以降で十分です。

🗺️参考:ワイナリーの位置関係は地図で眺めると分かりやすい

なお、CBT試験では、地図上でワイナリーの位置を選ぶような問題が出るわけではありません。

ただ、日本ワインの産地やワイナリー名を文字だけで覚えようとすると、地域のイメージがつかみにくいことがあります。

山梨県、北海道、長野県、東北地方など、主要産地にどのようなワイナリーが集まっているのかを地図上で眺めておくと、公式テキストの内容を少し整理しやすくなると思います。

3級合格に必須の教材ではありませんが、日本ワインの産地イメージをつかむ補助資料として、以下のマッピングページも参考になります。


💰筆者が3級合格までにかかった費用

参考となりますが、筆者が3級合格までにかかった主な費用は、次のとおりです。

項目金額
日本ワイン検定公式テキスト3,300円
CBT受験費用 1回目8,000円
CBT受験費用 2回目8,000円
合計19,300円

筆者は一度不合格になったため、CBT受験費用が2回分かかりました。

一発で合格していれば、公式テキスト代3,300円とCBT受験費用8,000円で、合計11,300円程度だったことになります。

つまり、3級だけを考えるなら、独学の費用負担は比較的抑えやすいです。

一方で、準備不足で不合格になると、受験費用がもう一度かかります。そう考えると、公式テキストと公式Instagram問題を使って、最初からある程度しっかり準備しておく方がよいと思います。


📝独学で3級に合格するための進め方

独学で3級に合格するなら、次のような進め方がよいと思います。

1周目:公式テキストをざっと読む

最初から完璧に覚えようとしなくてよいです。

まずは、日本ワインでどのようなテーマが問われるのかを把握します。

産地、品種、歴史、栽培、醸造、表示制度など、全体像をつかむことを優先します。

2周目:公式Instagramの3級問題を解く

次に、公式Instagramの3級問題を解きます。

ここで間違えたところが、自分にとっての弱点です。

問題を解いたら、正答だけを覚えるのではなく、公式テキストに戻って該当箇所を確認します。

3周目:間違えた問題を中心に復習する

一度間違えた問題は、もう一度間違えやすいです。

特に、数字、地名、品種名、歴史上の出来事は、何度も見直した方がよいです。

「読めば分かる」ではなく、「選択肢から選べる」状態にしておくことが大切です。

4周目:CBT形式で反復する

最後は、選択式の問題に慣れることが重要です。

CBT試験では、知識を思い出すスピードも大事になります。

スキマ時間に問題を解き、間違えたところを確認する流れを作ると、知識が定着しやすくなります。

なお、日本各地のワイナリーを地図上で眺めたい方は、以下のページも参考になります。3級合格に必須ではありませんが、日本ワインの産地イメージをつかむ補助資料として使えます。



🎓おまけ:2級まで狙うなら、スクール受講も選択肢

ここまで、3級は独学で合格を狙う前提で書いてきました。

実際、3級受験者の多くは、まず独学で取ろうと考えるのではないかと思います。筆者自身は、独学で合格してます。

ただし、2級まで最初から狙う場合は、少し話が変わります。

日本ワイン検定2級は、筆記試験に加えてテイスティング試験があります。

公式サイトでは、2級のテイスティング試験について、課題ワイン2種類、「品種」に関する設問と説明されています。また、2級の合格基準は、筆記試験が正答率70%以上、テイスティング試験が正答率50%以上とされています。

つまり、2級を目指すなら、知識だけでなく、日本ワインを実際に飲み比べる経験も必要になります。

この場合、スクールの3級試験免除付きの2級対策講座(3級専用対策の講座は存在しない模様)は、一見高く見えても、考え方によっては十分ペイする可能性があります。


🍇2級まで独学で進む場合にかかった費用感

ここからは、3級だけでなく、2級まで狙う場合の話です。

筆者が3級・2級まで独学で進めた際にかかった主な費用感は、次のとおりです。

項目金額
日本ワイン検定公式テキスト3,300円
3級 CBT受験費用 1回目8,000円
3級 CBT受験費用 2回目8,000円
2級 CBT受験費用8,000円
2級 テイスティング試験6,000円
公式テイスティングセット 1セット・6本5,500円
試しに買ったワイン2本5,000円
合計43,800円

このうち、3級対策だけで必要だった主な費用は、公式テキスト3,300円とCBT受験費用です。

一方、2級まで進むと、筆記試験に加えてテイスティング試験の費用がかかります。また、独学でテイスティング対策をする場合は、公式テイスティングセットやワイン購入費用も発生します。

筆者は、公式テイスティングセット1セット・6本を5,500円で購入し、さらに試しにマスカット・ベーリーAと甲州を2本ほど購入しました。

ただし、この試しに買った2本については、正直なところ、必須ではなかったかもしれません。

2級はテイスティング試験があるため、何らかの形で日本ワインを飲み比べる経験は必要です。

ただ、独学でどこまでワインを買うかは、費用とのバランスを考えた方がよいと思います。


⚖️スクール費用は高いが、2級まで考えると比較対象が変わる

スクールの2級対策講座は、金額だけ見ると高く感じます。

3級だけを取るなら、独学の方が明らかに安いです。

そのため、日本ワイン検定3級だけを目標にする方は、まずは独学で十分だと思います。

ただし、2級まで狙う場合は、比較対象が変わります。

2級では、筆記試験に加えてテイスティング試験があります。

自分で複数の日本ワインを買いそろえて、品種や産地の違いを比較するのは、費用も手間もかかります。

その点、スクールで30種類前後の日本ワインを比較試飲できるのであれば、単純に「高い」とは言い切れないと思います。

筆者の場合、独学で3級・2級まで進めた結果、3級の再受験費用、公式テイスティングセット、試しに買ったワインなども含めて、合計でそれなりの費用がかかりました。

もちろん、スクールに通えばすべて安くなる、という話ではありません。

ただ、3級認定付きの2級対策講座であれば、3級取得と2級対策をまとめて進められる場合があります。また、講座によっては、テイスティング試験代などが費用に含まれている場合もあるようです。

講座を検討する場合は、単に受講料だけを見るのではなく、次の点を確認した方がよいと思います。

・3級認定が付くのか(3級受験費用が不要か)
・2級筆記試験の対策が含まれるのか
・2級テイスティング対策・試験代が含まれるのか
・テイスティングするワインの本数・種類
・テイスティング試験料が含まれるのか
・公式テキスト代が含まれるのか
・欠席時の扱い
・検定料や認定料が別途必要か

2級まで本気で狙うなら、講座費用だけで判断せず、カリキュラム全体を確認するとよいと思います。

特に、テイスティング試験料が含まれるかどうか、3級認定がどの条件で付くのかは、スクールによって扱いが異なる可能性があります。

申し込み前に、必ず最新の講座案内を確認してください。


📌公式規定上、場合によっては3級を飛ばして2級から受験できる

なお、2級の受験資格については、公式規定をよく確認した方がよいです。

原則として、2級は日本ワイン検定3級合格者で、検定日に満20歳以上の方が対象です。

ただし、一定の実務経験や資格がある場合は、3級合格の条件が免除されます。

公式サイトでは、2級の受験資格について、次のように説明されています。

日本ワイン検定3級合格者で、検定日において満20歳以上の者。但し、ワイナリー・日本ワイン用ブドウの生産者での勤務経験1年以上の者、ワイン販売業者(酒類の卸売・小売)または飲食店等日本ワインの販売に従事する業種への勤務経験2年以上の者、J.S.A.有資格者(ソムリエ・ワインエキスパート)、WSET有資格者(Level3以上)は、3級合格の条件を免除されます。

つまり、すでにワイン関連の実務経験がある方や、ソムリエ・ワインエキスパート、WSET Level3以上の資格を持っている方は、3級からではなく、2級から受験できる可能性があります。

自分が該当する可能性がある方は、受験を申し込む前に、必ず公式サイトの最新の受験規定を確認することをおすすめします。


📝まとめ:3級は独学メインで十分。2級まで狙うなら講座も検討余地あり

日本ワイン検定3級は、独学で十分合格を狙える試験だと思います。

3級は筆記試験のみなので、テイスティング練習は必須ではありません。

まずは公式テキストを用意し、公式Instagramの3級問題を一通り解くことが、もっとも現実的な対策です。

余力があれば、2級の公式Instagram問題にも触れておくと、3級本番で問われるテーマの理解が深まります。

3級だけなら、ワインを買いそろえるよりも、公式テキストと問題演習に集中した方が効率的です。

一方で、2級まで狙う場合は、筆記試験だけでなくテイスティング試験への対応も必要になります。

そのため、2級まで見据える方にとっては、スクールの2級対策講座も検討する価値があります。

3級だけなら独学が安くて現実的です。

ただし、2級まで考えるなら、講座で複数の日本ワインを比較試飲できることや、テイスティング対策をまとめて受けられることには一定の価値があります。

また、講座によっては、3級認定、2級筆記対策、2級テイスティング対策、テイスティング試験料などの扱いが異なる可能性があります。

受講を検討する場合は、受講料だけで判断せず、カリキュラムや含まれる費用を必ず確認してください。

受験前には、日本ワイン検定の公式サイトで最新の受験資格・免除規定・費用も確認しておくことをおすすめします。