【学習メモ】日本ワイン検定1級 テイスティング対策|グラスに注いだ色で分かること

🍷 はじめに

日本ワイン検定1級のテイスティング試験では、ワインを飲む前に、まず「外観」を確認します。

もちろん、ワインは飲んでみないと分からない部分が多いです。
香りや味わいを確認しないまま、品種や産地を断定することはできません。

ただ、それでも実際に複数のワインをグラスに注いで並べてみると、色調・濃淡・熟成感だけでも、意外と多くの情報が見えてきます。

この記事では、白ワイン・赤ワインのグラスや、小瓶に入ったワインの色の違いを見ながら、日本ワイン検定1級のテイスティング対策に役立ちそうなポイントを整理します。

⚠️ 注意事項:
本記事で使用している画像は、色の違いを分かりやすく視覚化するために加工を施したイメージ図(色調のシミュレーション)です。実際のワインの色合いは、醸造方法や照明、グラスの厚みによって異なります。あくまで「色調の違いを捉えるための参考材料」としてご活用ください。

🥂 グラスに注ぐと、色の違いはかなり見えやすい

まず、ワインをグラスに注いで横に並べると、色調や濃淡の違いがかなり分かりやすくなります。

小瓶の状態では、液面が厚くなりやすく、光も入りにくいため、実際よりも暗く見えることがあります。
一方、グラスに注ぐと、液体の厚みが薄くなり、白い背景や照明の影響も受けるため、色の差が比較しやすくなります。

▼品種一覧
No品種ヴィンテージ(経過年数)地方名
1(上段・左端)セイベル91102024年(約1.5年)中部地方
2デラウェア2024年(約1.5年)中国地方
3ナイアガラ2024年(約1.5年)中部地方
4ケルナー2024年(約1.5年)北海道地方
5バッカス2022年(約3.5年)北海道地方
6ミュラー・トゥルガウ2023年(約2.5年)北海道地方
7(下段・左端)リースリング2024年(約1.5年)中部地方
8リースリング・リオン2024年(約1.5年)東北地方
9ソーヴィニヨン・ブラン2025年(約0.5年)中国地方
10シャルドネ2020年(約5.5年)九州地方
11甲州2020年(約5.5年)中部地方
12シャルドネ2022年(約3.5年)中部地方

白ワインでは、たとえば次のような違いに注目すると見やすくなります。

  • 緑がかった黄色か、黄色寄りか
  • 淡い色調か、やや濃い色調か
  • 若々しい印象か、少し熟成感がある印象か
  • 品種や造りの違いによって、色に厚みが出ているか

日本ワイン検定1級の白ワインでは、甲州、ナイアガラ、シャルドネ、デラウェア、ケルナー、ソーヴィニョン・ブランなど、複数の品種が選択肢に入ります。
もちろん色だけで品種を決めることはできませんが、「明らかに淡い」「やや黄色が強い」「少し熟成感がある」といった第一印象は、香りや味わいを確認するときの仮説になります。

🍷 赤ワインは、色調と熟成感の差が出やすい

赤ワインは、白ワイン以上に外観の差が目立つことがあります。

▼品種一覧
No品種ヴィンテージ(経過年数)地方名
1(上段・左端)マスカット・ベーリーA2023年(約2.5年)中部地方
2マスカット・ベーリーA2023年(約2.5年)中部地方
3コンコード2022年(約3.5年)中部地方
4ブラック・クイーン2022年(約3.5年)中部地方
5巨峰2024年(約1.5年)九州地方
6キャンベル・アーリー2024年(約1.5年)関東地方
7(下段・左端)メルロ2022年(約3.5年)中部地方
8メルロ2024年(約1.5年)中部地方
9カベルネ・ソーヴィニヨン2021年(約4.5年)近畿地方
10ヤマ・ソーヴィニヨン2021年(約4.5年)東北地方
11ツヴァイゲルト2019年(約6.5年)東北地方
12ピノ・ノワール2022年(約3.5年)中部地方

赤ワインを見るときは、まず次のような点に注目すると整理しやすいです。

  • 紫がかった赤か
  • 明るい赤か
  • 赤褐色のニュアンスがあるか
  • 褐色に近い熟成感があるか
  • 濃淡が淡いか、濃いか

特に赤ワインでは、若いワインほど紫や赤の印象が残りやすく、熟成が進むと赤褐色や褐色の印象が出やすくなります。

ただし、日本ワインの場合、品種や造りによって色の出方が大きく異なります。
マスカット・ベーリーAのように明るく見えやすいものもあれば、メルロやブラック・クイーン、ヤマソーヴィニヨンのように比較的濃く見えやすいものもあります。

そのため、赤ワインの外観では、単に「濃いからこの品種」と決めるのではなく、香り・酸・タンニン・アルコール感と合わせて考えることが大切です。

🍾 白と赤を並べると、外観の情報量が増える

白ワインと赤ワインを混ぜて並べてみると、色の違いだけでなく、「濃淡をどう見るか」の感覚もつかみやすくなります。

▼品種一覧
No品種ヴィンテージ(経過年数)地方名
1(上段・左端)デラウェア2023年(約2.5年)近畿地方
2シャルドネ2022年(約3.5年)中部地方
3ケルナー2024年(約1.5年)北海道地方
4マスカット・ベーリーA2020年(約5.5年)中部地方
5ツヴァイゲルト2023年(約2.5年)北海道地方
6カベルネ・ソーヴィニヨン2023年(約2.5年)中部地方
7(下段・左端)ナイアガラ2024年(約1.5年)東北地方
8リースリング・フォルテ2023年(約2.5年)東北地方
9ソーヴィニヨン・ブラン2022年(約3.5年)中国地方
10ピノ・ノワール2021年(約4.5年)中部地方
11メルロ2020年(約5.5年)中部地方
12ヤマ・ソーヴィニヨン2023年(約2.5年)東北地方

テイスティング試験では、白2種・赤2種のように複数のワインが出題されるため、1つのワインだけを単独で見るのではなく、隣のワインと比較する視点も重要です。

たとえば、白ワイン同士で比較すると、

  • どちらが淡いか
  • どちらが黄色みを帯びているか
  • どちらが若々しく見えるか

赤ワイン同士で比較すると、

  • どちらが紫寄りか
  • どちらが褐色寄りか
  • どちらが濃く見えるか
  • どちらに熟成感がありそうか

といった違いが見えやすくなります。

本番でも、1つのグラスだけを見て悩むより、複数のグラスを並べて相対的に見る方が、判断しやすくなる場面があります。

🧪 小瓶の状態では、色が暗く見えやすい

日本ワイン検定1級のテイスティング試験では、会場で小瓶に入ったワインが配られる形式です。

小瓶の状態でも色は確認できますが、グラスに注いだ状態とは見え方が変わります。

小瓶では、液体の厚みがあるため、特に赤ワインは暗く見えやすくなります。
また、瓶のガラスの色、ラベル、背景、キャップの影、照明の角度によっても印象が変わります。

そのため、小瓶の色だけで判断しすぎるのは危険です。

ただし、小瓶の状態でも、明らかに淡い・濃い、若そう・熟成していそう、白ワインの黄色みが強い、といった大まかな傾向は見えることがあります。

特に赤ワインでは、小瓶の中では赤褐色や褐色の差が分かりにくくなることがあります。
そのため、最終的には必ずグラスに注いで、白い背景の上で確認する方がよいと思います。

白ワインの場合も、小瓶ではやや濃く見えたり、黄色みが強く見えたりすることがあります。
「小瓶で見た印象」と「グラスに注いだ印象」が少し違うことは、事前に知っておくと本番で慌てにくくなります。

例えば、ラベルを貼り、箱に入れ光が当たりにくい状態で撮影したパターンと、ラベルはがした状態で光を強めにあて撮影したパターンでは大分印象が変わります。

赤ワイン・光の強弱比較

▼ワイン一覧
No品種地方
1(上段・左端)マスカット・ベーリーA関東地方
2キャンベル・アーリー関東地方
3メルロ関東地方
4カベルネ・ソーヴィニヨン中部地方
5ツヴァイゲルト北海道地方
6ピノ・ノワール関東地方
7(下段・左端)マスカット・ベーリーA中部地方
8メルロ中部地方
9カベルネ・ソーヴィニヨン中部地方
10ブラック・クイーン中部地方
11ヤマ・ソーヴィニヨン東北地方
12ピノ・ノワール東北地方

白ワイン・光の強弱比較

▼ワイン一覧
No品種地方
1(上段・左端)甲州中部地方
2ナイアガラ中部地方
3シャルドネ中部地方
4ソーヴィニヨン・ブラン中国地方
5リースリング東北地方
6ケルナー北海道地方
7(下段・左端)甲州中部地方
8シャルドネ東北地方
9デラウェア中国地方
10ソーヴィニヨン・ブラン中国地方
11リースリング中部地方
12ミュラー・トゥルガウ北海道地方

🔍 色だけで分かること、分からないこと

外観は、テイスティングの入口です。

色調や濃淡から、ある程度の仮説を立てることはできます。

たとえば、

  • 若い白ワインか、少し熟成感のある白ワインか
  • 淡い赤ワインか、濃い赤ワインか
  • 紫がかった若い赤か、赤褐色を帯びた熟成寄りの赤か
  • アルコールや抽出が強そうか
  • 品種候補を広げるべきか、絞るべきか

といった判断の手がかりになります。

一方で、色だけで分からないことも多くあります。

たとえば、同じような色に見えても、香りを取るとまったく違う品種に感じることがあります。
また、外観では熟成感がありそうに見えても、香りや味わいではまだ若々しい印象を持つこともあります。

そのため、外観は「答えを決めるための情報」というよりも、「この後の香り・味わいを確認するための仮説づくり」と考える方がよいと思います。

🧾 受験前に意識したい外観チェックの流れ

実際の試験では、時間が限られています。
そのため、外観確認に時間をかけすぎるのではなく、短時間でポイントを押さえることが大切です。

個人的には、次のような流れで見ると整理しやすいと思います。

  1. まず白ワイン・赤ワインを全体で見比べる
  2. 色調を確認する
  3. 濃淡を確認する
  4. 粘性を見る
  5. 外観から考えられる仮説を持ったうえで、香りに進む

特に重要なのは、「外観だけで決め打ちしないこと」です。

外観で仮説を立て、香りで修正し、味わいでさらに確認する。
この流れを意識すると、テイスティングの判断が少し落ち着きやすくなると思います。

🏫 最後は、実際に飲んで確認するのが一番大切

複数のグラスで色を見比べる学習は、とても役に立ちます。
ただし、テイスティングは最終的には、実際に飲んでみないと分からない部分が多いです。

特に日本ワイン検定1級では、外観だけでなく、香り、味わい、品種まで総合的に判断する必要があります。

その意味では、試験前に日本ワインを複数種類まとめて飲み比べられる講座を受けておくと、かなり心強いと思います。

私自身は、レコール・デュ・ヴァンの日本ワイン講座が、日本ワイン検定1級のテイスティング対策として非常に参考になると感じました。

日本ワインを自分で何本も買いそろえるのは、費用面でも保管面でもなかなか大変です。
一方で、講座であれば、複数の日本ワインを一度に比較でき、講師の説明を聞きながら「どこを見るべきか」「どう言語化するか」を確認できます。

試験日の2か月前〜1か月前くらいの時期に、毎回関連講座が開講されているようなので、テイスティングに不安がある方は、早めに予定を確認しておくとよいと思います。

なお、講座の開催時期・内容・申込状況は変わる可能性があります。
受講を検討される場合は、必ずレコール・デュ・ヴァンの公式ページで最新情報を確認してください。